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風配図

風配図

風配図(Wind Rose)は、EPW気象データに基づいて風向・風速の頻度分布をダイアグラムとしてファイル上に描画する機能です。風速だけでなく、外気温や湿度との組み合わせ表示にも対応しており、対象期間を月単位で指定できます。

操作手順

1. 描画位置の設定

テンプレートの凡例レイヤに配置されている基準点オブジェクト(レコードフォーマット LBT-出力位置_RF種類:風配図)を、描画したい位置にコピーします。風配図ダイアグラムはこのオブジェクトの位置を中心に描画されます。(テンプレートファイルのLBT-太陽・風配図-出力レイヤには最初から1つ配置されています。)

北方向の角度はVectorworksの太陽光オブジェクト(Heliodon)から自動的に取得されます。

2. 基本設定を確認する

  1. FWツール > LBT環境シミュレーション を選択してダイアログを開きます
  2. 基本設定タブでEPWファイルが正しく選択されていることを確認します

3. パラメータを設定する

太陽 風配図タブを開き、「■風配図」セクションでパラメータを設定します。

  • データ形式 — 風配図に表示するデータの種類を選択します
  • 描画スケール — ダイアグラム全体のスケールを設定します
  • 開始月 / 終了月 — 解析対象の期間を月単位で指定します
  • 条件式 — データのフィルタリング条件を指定します(任意)

4. 描画を実行する

風配図を描画ボタンをクリックします。

描画の実行中は、ダイアログにメッセージが表示されます。処理が完了するとダイアログが閉じ、LBT-太陽・風配図(出力)ビューに切り替わり、描画結果が表示されます。

風配図を再描画すると、前回の描画結果(LBT_WindRose)は自動的に削除され、新しい結果に置き換わります。

5. 結果を確認する

描画された風配図ダイアグラムには以下の要素が含まれます。

  • メッシュ — 風向ごとのデータ頻度を色分けで示す放射状の図形
  • 方位 — コンパス(北方向の表示)
  • 方向線 — 各風向の区分を示すスポーク(放射線)
  • 頻度線 — 頻度の間隔を示す同心円状のライン
  • 凡例 — 色とデータ値の対応を示す凡例
  • タイトル — データの種類、単位、解析期間などの情報

パラメータの説明

パラメータ名 説明 既定値 備考
データ形式 風配図に表示するデータの種類 風速 風速 外気温と湿度 風速と外気温 から選択
描画スケール ダイアグラム全体の描画スケール 0.05 値を大きくするとダイアグラムが拡大される
開始月 解析期間の開始月 1(1月) 1〜12から選択
終了月 解析期間の終了月 12(12月) 1〜12から選択
条件式 データのフィルタリング条件 (空欄) Ladybug Toolsの条件式構文で記述(任意)

データ形式の詳細

選択肢 表示されるデータ 説明
風速 風速 風向ごとの風速分布を表示します
外気温と湿度 乾球温度・相対湿度 風向ごとの気温と湿度の分布を表示します
風速と外気温 風速・乾球温度 風向ごとの風速と気温の分布を表示します

データ形式を変更すると、凡例やタイトルに表示される単位・データ種別も自動的に切り替わります。目的に応じたデータ形式を選択してください。

条件式について

条件式フィールドにLadybug Toolsの条件文を入力すると、条件に合致するデータだけを対象に風配図を描画できます。条件式を空欄にすると、すべてのデータが対象になります。

書き方

条件式では、データコレクションを アルファベットの変数 で参照します。変数の割り当てはデータ形式の選択によって異なります。

データ形式 a b c
風速 風速 風向
外気温と湿度 乾球温度 相対湿度 風向
風速と外気温 風速 乾球温度 風向

風向は0〜360の角度(度)で表され、北が0°、東が90°、南が180°、西が270°です。

Pythonの比較演算子(> < >= <= ==)と論理演算子(and or)を使って条件を記述します。

条件式の例

データ形式 条件式 意味
風速 a > 5 風速が5 m/sを超えるデータだけを対象にする
風速 a > 2 and a < 10 風速が2〜10 m/sの範囲のデータだけを対象にする
風速 b > 135 and b < 225 南寄り(南東〜南西)の風だけを対象にする
風速と外気温 b > 25 外気温が25°Cを超えるデータだけを対象にする
風速と外気温 a > 3 and b > 30 風速3 m/s超 かつ 外気温30°C超のデータを対象にする
風速と外気温 c > 315 or c < 45 北寄り(北西〜北東)の風だけを対象にする
外気温と湿度 a > 20 and a < 30 外気温20〜30°Cの範囲のデータだけを対象にする

条件式を活用すると、たとえば「夏季に強風が吹く方位」や「高温時の卓越風向」など、特定の条件下での風向分布を分析できます。